海外で絶対に働きたくないと思ってる就活生って多いですよね?
わたしもそのうちの1人でした。
面接でも「海外はあまり行きたくない」と言ってました(笑)
なので就職活動を4年間行い、海外に行く可能性が低い会社を独自にまとめていました。
海外に行く可能性が低い会社の情報を知りたい方は参考にしてください!
Contents
海外転勤が嫌だった3つの理由
英語が話せない・語学学習が嫌い
英語を読んだり、書いたりすることは受験勉強で慣れていましたが、会話は全然だめでした。
「練習すれば何とかなる!」とよく言われますが、仕事の合間を縫って語学学習なんて絶対にしたくない!
治安が悪い・危ない
長期間、日本よりも危険な場所で生活したくないです。
先進国ならまだ我慢できますが、危険な国は絶対に嫌!
某企業の座談会で、「職場に行く時には護衛がついていた」と笑って話す社員さんがいましたが、わたしは全然笑えませんでした。
家族と離れたくない
結婚したてや子供が生まれたての時期に、絶対に海外勤務に行きたくないです。
せめて若手のうちは、海外勤務はない会社がいいと考えました。
海外転勤が少ない業界一覧
通信業界
通信会社の海外売り上げ比率はあまり高くありません。
ただ今後海外展開に力を入れていく会社が多いので気をつけてください。
[例外]
ソフトバンクは海外売上比率50%以上あり、海外勤務の可能性は高いです。
鉄道業界
売り上げの9割以上が国内事業です。
最近海外に鉄道輸出を行ったり、海外不動産を扱う会社が出てきました。
しかし、他の会社に比べると海外勤務の確率は極めて低いです。
電力・ガス業界
国内のエネルギー事業がメインなので、海外勤務はほとんどありません。
発電技術の輸出に今後力を入れていきますが、それでも海外転勤の可能性は低いです。
金融業界(銀行・証券・損保・生保)
メガバンクや証券会社では海外に支店を持っていて、海外勤務者は一定数います。
しかし従業員の母数がかなり多く、最近は現地で人を雇うことが増えており、海外転勤の可能性は極めて低いです。
「金融業界の海外勤務者の割合を整理した」表を後半に載せているので参考にしてください。
大学職員
大学職員はホワイト・高給であり、海外転勤はありません。
海外に姉妹校がある大学は海外転勤の可能性がゼロではありませんが、確率は極めて低いです。
超おすすめの業界で、特に私大職員は待遇が最強です!
マスコミ業界
基本的にクライアントが国内にいるので、海外勤務はほとんどないです。
あっても出張ベースの海外勤務です。
印刷業界
海外勤務者の割合が1%台と低水準です。
国内の出版物や印刷物をメインに扱うため、海外勤務はほとんどありません。
公務員
地方公務員の場合は海外転勤の可能性は、ほぼ0!
国家公務員の場合も、外務省などに行かなければ基本的に国内です。
志望企業の海外転勤の可能性を見極める方法 [重要]
「志望企業は海外勤務が多いかどうか」知りたい学生は多いです。
ただ、直接社員さんに「海外に行く可能性は多いのか?確率は何%か?」とは聞きづらいですよね。
そんな人のために、海外勤務が多いかどうかを判断する方法を説明します。
海外勤務者の割合を計算する
志望企業が海外勤務に積極的かどうかを判断するには、海外勤務者の割合が必要になります。
「海外勤務者数」と「全従業員数」が分かると、海外勤務者の割合を計算できます!
(海外勤務者の割合)=(海外勤務者数)÷(全従業員数)×100
具体例)
全従業員数:12000人
海外勤務者数:400人
→(海外勤務者の割合)=400÷12000×100=3.33%
「海外勤務者数」と「従業員数」のデータは、採用ページやIR・企業情報ページに載っています。
必ず、海外勤務者の割合で判断しましょう!
海外勤務者数が多いから、海外勤務が多い会社だと判断するのは間違いです。
具体例)
A社 海外勤務者数1500人 全従業員数10万人
B社 海外勤務者数500人 全従業員数5000人
A社 (海外勤務者の割合)=1500÷10万×100=1.5%
B社 (海外勤務者の割合)=500÷5000×100=10%
A社の方が海外勤務者数は大きいですが、B社の方が海外勤務に行っている社員の割合が高いです。
つまり、B社の方が海外勤務を経験する可能性が高いと判断できます。
海外売上げ比率・海外拠点数を調べる
海外売上げ比率が低いほど、海外拠点が少ないほど、海外転勤の確率は低くなります。
採用ページ・決算資料に必ず載っているのですぐに確認してください!
海外を避けるためには、海外転勤の多い会社を知っておく必要があります。
海外勤務者の割合を計算し、徹底的にまとめたのでぜひ見てください!!
海外転勤が多い会社ランキング
(海外転勤が多い=海外勤務者の割合が高い)会社のランキングを、東洋経済ONLINEの「海外勤務者が多い会社トップ200ランキング」をもとに作成しました。
(当記事のランキング表はすべて同じ出典先のデータを使用)
順位 | 企業名 | 業種 | 海外勤務者割合[%] |
1 | 日本貿易振興機構(JETRO) | その他 | 39.7 |
2 | 商船三井 | 海運 | 27.8 |
3 | 東洋工ンジニアリング | 建設 | 23.2 |
4 | 国際石油開発帝石 | 石油 | 22.7 |
5 | 国際協力機構(JICA) | その他 | 22.2 |
6 | 豊田通商 | 商社・卸売業 | 21.9 |
7 | 住友商事 | 商社・卸売業 | 21.3 |
8 | 日揮 | 建設 | 20.9 |
9 | 三菱商事 | 商社・卸売業 | 20.6 |
10 | 丸紅 | 商社・卸売業 | 20.3 |
11 | 三井物産 | 商社・卸売業 | 20.2 |
12 | 川崎汽船 | 海運 | 19.0 |
13 | 伊藤忠丸紅鉄鋼 | 商社・卸売業 | 18.8 |
14 | メタルワン | 商社・卸売業 | 18.4 |
15 | 双日 | 商社・卸売業 | 16.7 |
16 | 日本郵船 | 海運 | 15.0 |
17 | 伊藤忠商事 | 商社・卸売業 | 14.9 |
18 | 郵船ロジスティクス | 運輸・倉庫 | 14.7 |
19 | YKK | 金属製品 | 14.7 |
20 | 近鉄工クスプレス | 運輸・倉庫 | 14.4 |
21 | 長瀬産業 | 商社・卸売業 | 14.1 |
22 | 旭硝子 | ガラス・土石 | 13.1 |
23 | ジーテクト | 化学 | 13.0 |
24 | 兼松 | 商社・卸売業 | 12.8 |
25 | 東レ | 化学 | 12.3 |
26 | 日本電産 | 電子部品・機器 | 12.0 |
27 | トヨタ紡織 | 自動車部品 | 11.9 |
28 | JFE商事 | 商社・卸売業 | 11.9 |
29 | 阪急阪神エクスプレス | 運輸・倉庫 | 11.3 |
30 | ミネベアミツミ | 電子部品・機器 | 11.0 |
31 | 住友ゴムエ業 | 自動車部品 | 11.0 |
32 | アルバイン | 電機・事務機器 | 10.9 |
33 | 住友理工 | 自動車部品 | 10.8 |
34 | フタバ産業 | 自動車部品 | 10.3 |
35 | ハイレックスコーポレーション | 自動車部品 | 10.1 |
36 | 出光興産 | 石油 | 10.0 |
37 | 横浜ゴム | 自動車部品 | 9.9 |
38 | 日新 | 運輸・倉庫 | 9.9 |
39 | 日鉄住金物産 | 商社・卸売業 | 9.7 |
40 | イノアックコ-ボレ-ション | 化学 | 9.7 |
41 | 日本メクトロン | 電子部品・機器 | 9.5 |
42 | 日本精工 | 機械 | 9.4 |
43 | 新日鉄住金工ンジニアリング | 建設 | 9.4 |
44 | 住友化学 | 化学 | 9.2 |
45 | ユニプレス | 自動車部品 | 9.1 |
46 | UACJ | 非鉄 | 9.0 |
47 | ヤマハ | その他メーカー | 8.9 |
48 | ヤマハ発動機 | 輸送用機器 | 8.7 |
49 | プリチストン | 自動車部品 | 8.7 |
50 | 日清食品 | 食品・水産 | 8.7 |
平均 | 6.8 |
商船三井・川崎汽船・日本郵船などの海運会社
三菱商事をはじめとする5大総合商社
東洋エンジニアリング・日揮などの建設会社
海外で働きたくない就活生はこのランキングに載っている会社は絶対に避けましょう!!
このデータは、志望動機の作成にも使えます。
例1)
例2)
業界別の海外勤務者の割合ランキング
順位 | 業種 | 海外勤務者割合[%] |
1 | その他サービス | 20.9 |
2 | 海運 | 20.6 |
3 | 商社・卸売業 | 15.0 |
4 | 石油 | 11.5 |
5 | 運輸・倉庫 | 9.5 |
6 | ガラス・土石 | 9.4 |
7 | 建設 | 7.8 |
8 | 自動車部品 | 7.2 |
9 | 非鉄 | 6.6 |
10 | 電子部品・機器 | 6.5 |
11 | 食品・水産 | 5.5 |
12 | 化学 | 5.3 |
13 | 機械 | 5.2 |
14 | その他 | 4.5 |
15 | 電機・事務機器 | 4.5 |
16 | 鉄鋼 | 4.1 |
17 | 自動車 | 3.9 |
18 | 銀行 | 2.9 |
19 | 印刷・紙バルプ | 1.5 |
20 | 損保 | 1.5 |
21 | 証券 | 1.5 |
22 | 生保 | 1.4 |
平均 | 6.8 |
業界ごとに海外勤務者の割合がかなり違います!
業界別の海外勤務データは他で載っていないので、役立つはずです。
海外にどうしても行きたい人・絶対に行きたくない人は、このランキングを業界選びに使ってください!
1位 その他サービス(JETRO、JICA)
JETRO、JICAとは、日本と世界の発展に取り組む政府系機関。
グローバルなフィールドで活躍できる環境が整っており、海外で働きたい学生には最高の職場です。
2位 海運業界
海外との貿易を担う業界なので、必然的に海外駐在の割合は高くなります。
説明会に参加した時に、社員さんが「ほぼ全員が1回は海外駐在をする」と言っていました。
海外勤務をしないと出世できないので、海外が嫌な人は避けるべき業界です。
3位 商社・卸売業界
「海外駐在といえば商社!」というイメージをみなさん持っていると思います。
イメージ通り、貿易に携わる仕事なので海外勤務を必然的に経験します。
4位 石油業界
石油は海外調達が基本となるので、海外で産出・取引を行います。
したがって、どうしても海外勤務の割合が高くなります。
特に、石油を自社で掘っている国際石油開発帝石株式会社の海外勤務者割合はダントツで高いです。
[注意]自動車業界と自動車部品業界
自動車業界と自動車部品業界では、海外勤務の可能性が大きく異なるので注意してください。
・海外に行きたくない人→自動車会社
・海外に行きたい人→自動車部品会社
このデータは志望動機にも使えます!

[必見]海外勤務者の割合が少ない会社ランキング
海外に行きたくない人必見のランキング表です!
ランキングに載っている会社は海外勤務の可能性が低いと判断できます。
うまく活用してください!
順位 | 企業名 | 業種 | 海外勤務者割合[%] |
1 | セコム | その他サービス | 0.8 |
2 | 損害保険ジャパン日本興亜 | 損保 | 0.9 |
3 | LIXIL | 住宅・医療機器他 | 1.1 |
4 | 日本生命保険 | 生保 | 1.2 |
5 | 大日本印刷 | 印刷・紙バルプ | 1.3 |
6 | 大和証券グループ | 証券 | 1.3 |
7 | SMBC日興証券 | 証券 | 1.4 |
8 | NEC | 電機・事務機器 | 1.4 |
9 | SUBARU | 自動車 | 1.4 |
10 | 日本通運 | 運輸・倉庫 | 1.5 |
11 | 富士通 | 電機・事務機器 | 1.5 |
12 | 凸版印刷 | 印刷・紙バルプ | 1.5 |
13 | 東京海上日動火災保険 | 損保 | 1.6 |
14 | 武田薬品工業 | 医薬品 | 1.6 |
15 | 第一生命保険 | 生保 | 1.6 |
16 | みすほ証券 | 証券 | 1.6 |
17 | 野村謐券 | 証券 | 1.7 |
18 | 王子ホールディングス | 印刷・紙バルプ | 1.7 |
19 | 旭化成グループ | 化学 | 1.7 |
20 | シャープ | 電機・事務機器 | 1.7 |
21 | 三菱日立パワーシステムズ | 機械 | 1.7 |
22 | JXTGエネルギー | 石油 | 1.8 |
23 | SMC | 機械 | 1.8 |
24 | 新日鐵住金 | 鉄鋼 | 1.9 |
25 | マッダ | 自動車 | 1.9 |
26 | 大成建設 | 建設 | 1.9 |
27 | 三井住友海上火災保険 | 損保 | 2.0 |
28 | 日本航空 | 海運・空運 | 2.1 |
29 | 三菱IJFJ信託銀行 | 銀行 | 2.2 |
30 | 花王 | 化粧品・トイレタリ | 2.2 |
31 | 日立製作所 | 電機・事務機器 | 2.2 |
32 | 大林組 | 建設 | 2.3 |
33 | 京セラ | 電子部品・機器 | 2.3 |
34 | サントリーホールディングス | 食品・水産 | 2.5 |
35 | 富士電機 | 電機・事務機器 | 2.5 |
36 | 野村総合研究所 | シンクタンク | 2.5 |
37 | 富士ゼロックス | 電機・事務機器 | 2.5 |
38 | ファーストリティリンググループ | その他小売業 | 2.7 |
39 | セイコーエプソン | 電機・事務機器 | 2.7 |
40 | JT | 食品・水産 | 2.8 |
41 | 竹中工務店 | 建設 | 2.8 |
42 | 三菱自動車工業 | 自動車 | 3.0 |
43 | 矢崎総業 | 自動車部品 | 3.0 |
44 | 三菱電機 | 電機・事務機器 | 3.0 |
45 | トヨタ自動車 | 自動車 | 3.3 |
46 | 豊田自動織機 | 自動車部品 | 3.3 |
47 | NOK | 自動車部品 | 3.3 |
48 | 清水建設 | 建設 | 3.4 |
49 | IHI | 機械 | 3.4 |
50 | アルプス電気 | 電子部品・機器 | 3.5 |
平均 | 6.8 |
この表から、海外勤務者数は多いが、海外勤務者の割合が少ない会社がわかります。
海外に行きたくない人は、表に載っている企業をおすすめします!
ランキング表の使い方
例1)業界内で海外に行く可能性が低い会社を見つける
石油業界の海外勤務者の割合は11.5%と高いが、JXTGは1.8%と低い
→海外勤務は嫌だが、石油業界に行きたい人にとって最高の企業
建設業界の海外勤務者の割合は7.8%と高いが、大成建設は1.9%と低い
→海外勤務は嫌だが、建設業界に行きたい人にとって最高の企業
例2)志望順位を決める
自動車業界に行きたいが、海外は嫌
[志望順位]
①SUBARU 1.4%
②マッダ 1.9%
③三菱自動車工業 3.0%
④トヨタ自動車 3.3%
まとめ
いかがだったでしょうか?
海外勤務の少ない会社についての情報を余すところなく、お伝えしました!
会社選びの参考にしてください!
その他の会社選びのポイントについて知りたい方はこちらを見てください!

